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◆11月12日
今ベトナム、ハノイのホテルにいる。
部屋が9階ということもあり、結構いい眺めだ。
なぜ、ベトナムかというと今回ばかりは、旅行ではない。
9月半ばから、都内の小さなシステム開発の会社で働き始めた。
会社自体は小さいのだけど、ベトナムに関連会社があり、
その仕事の関係でベトナムに自分と上司2名と月曜日から
出張で来てるのだ。
だから、今回は旅行ではない為に、この旅日記なる所に
書くのも筋違いだが、まあ、海外ということで
日記をアップすることにした。
ここベトナムのハノイ空港には夜の10時半くらいに着いた。
今朝は一度、会社に出社し、昼ごはんを食べてから成田エクスプレスで
空港に向かう。家が成田に近いこともあり、成田エクスプレスに
乗ったのは初めてだった。
空港につき、登場ゲートに向かうと、テレビ局のカメラが数台待機している。
有名人でも来るのかなと思ったら、どうやらサッカーのオリンピック日本代表も
同じ飛行機に乗るとのことだった。
そういえば、今度の土曜日にハノイで試合があるとテレビで言っていた気がした。
成田で、日本チームを見ることはできなかったが、ベトナムに到着し、
ハノイに空港ではまじかにみることができてなんか得した気分だった。
空港についてから、市内まではタクシーで行く。
今までの旅行なら、タクシーはありえなかった。
少なくとも、バスで行っていたはずだ。
市内について、ホテルにチェックイン。これまた、
今までの旅行では絶対に泊まるなんてありえないほど、
綺麗で快適なホテルだった。
仕事についてはさておき、環境としては出張は
本当に快適だ。
生活環境面では心配する要因が、まったくと言っていいほどないのだ。
値段交渉も特にするわけでもなし、泊まる場所も日本を
出る前から予約されており、移動もタクシーだ。
うーん。なんかいつもとかってが違うなあってのが第一印象だった。
正直、仕事なんだけど、出張もいいなあって思ってしまった。
◆11月13日
朝、目覚ましで目を覚ます。ホテルのレストランで朝食をとって
ベトナムの関連会社まで、タクシーで行く。そして
その関連会社のオフィスで一日、仕事をしていた。
場所はハノイのとある湖の湖畔にあるビルの一角だ。
ビルは特別新しくもなく古くもない。なんてことのないビルだ。
しかし、日本のビルとは違い、何もかもゆったりとしている感じがする。
ちょっとビルの中はレトロな感じの余裕あるつくりだ。
とてもシンプルで、空間的、構造的に余裕のあるつくり。
そのレトロで余裕のあるつくりが時間的にもどこか、やわらく余裕の
あるものにしている気がする。
なんだか、時代が少し前の戻ったような感覚だ。
ここハノイの気候は日本の夏の終わりって感じの気候だ。
ただ日本とは違い、ここには東南アジア独特の活気と雑多な感じの雰囲
があり、なんとも言えないエキゾチック且つノスタルジックな
気分にさせてくれる。
オフィスの中は関連会社のベトナム人が10人ちょっといる。
作業しながら、ふと周りを見渡すと自分がベトナム人の中に入って
仕事していることに、新鮮なのだが、どこか懐かしいというわけの
わからない気分になる。この感覚がいい。
時々、作業を止めて、一息入れる。
背後の明るい大きな窓から外を覗いてみると、
そこにはベトナムの雑踏があり、アジアの臭いがする。
雑多だけどどこか落ち着く建物、行きかう人々。
時おり、窓から流れ入ってくる、そよ風がなんとも心地良い。
なんて、素敵なんだろうって思った。
心の奥で、静かな喜びが満ち溢れてくる。
今、この場にいることにこの上ない幸せを感じる。
その日は一日仕事をして、晩御飯を上司一人とベトナム人の現地社員
と2名と食べ行ってホテルに戻ったのだった。
◆11月14日
今朝、起きて昨日のようにタクシーでオフィスへ向かう。
タクシーの周りは通勤するバイクの洪水。その中を今にもバイクと
衝突しそうになりながらタクシーがかき分けるように走っていくのだ。
そして、8時に出社。昨日の仕事の続きにとりかかる。
朝方はちょうどいい気温だが、昼に近づくにつれ、気温があがってきて
だんだん暑くなってくる。それでも、背後の窓を大きくあけると
なんとも心地よい乾いた風が吹き込んできて気持ちいい。
ここにいると長生きできそうな気がする。
窓から外をみると周りの家々はいかにもアジアという雑多な感じの家。
ごちゃごちゃとした、ぼろっちい家。
しかし、そのぼろっちさがなんともいえない程、アジアを感じさせてくれる。
「そう、ここはアジアなんだ。」って。
家の窓には、どこもだいたい似たような鉄格子がついている。
住人もおもいおもいの時間をのんびりと満喫しているようだ。
ゆったりとした時が流れていて、東京の喧騒さがまるで、
同じ地球上にあるとは思えない。
この会社だけかどうかはしらないが、ベトナムの服装規定は変わっている。
短パンはだめらしい。それはわかる。しかし、サンダルはもちろん、
裸足でもOKらしい。僕は、ビーチサンダルをはいて、仕事をしている。
これで短パンOKなら最高に楽なのになあって思う。
日中、昨日と同じように仕事をしたの後、今夜は宴会だった。
夕方、仕事を追えて、上司2名、ハノイのベトナム人社員全員、
総勢20名位でベトナム料理を食べに行く。
職場から、ベトナム人社員のバイクの後ろに二人乗りで、レストランまで行く。
ベトナムの道路はエキサイティングだ。
どこもかしこも、バイクだらけ、バイクの集団がまるで小魚の群れの
ように道路を走っている、日本に比べると交通ルールもないに等しい。
日本人には、信号なんて関係なしにあちこち勝手に走っているかの
ようにさえ見えてしまう。
だから、あちこちでバイク事故が多発する。
でも、ベトナムのバイクはとても楽しいのだ。みんなノーヘルだから
最高に気持ちいい。
そんな素敵な移動手段、バイクでレストランにのりつけた後、
みんな陽気にわいわいやる。これが最高に楽しかった。
いろんなベトナム料理を食べて、話をする。そして飲む。
最初は可愛らしくビールを飲んでいたのが、そのうちにベトナム人社員がウォッカを
注文して、ショットグラスで一気飲みをし始めた。
彼らだけ飲んでくれればいいのに、薦めてくる。
結局、僕も飲む。というより、僕が一番飲まされたような気がする。
まあ、とにかく陽気で賑やかで楽しいのだ。
だからなんでもいいやって感じだ。
2時間ほど、楽しい時を過ごした後は、一部のベトナム人とカラオケへ。
カラオケももちろん、バイク移動。
もう、言葉にはできない位、このバイクは気持ちよかった。
カラオケには1時間ほどいて、夜中過ぎだろうか、ホテルに戻ると
シャワーを浴びてそのまま死んだように眠ってしまった。
◆11月15日
昨夜の宴会の影響で、午前中は頭が回らない。
やっと午後になって普段どおりに戻ってくる。
しかし、少し遅れもあり、20:30位まで仕事をしていた。
その後、今回の仕事のベトナム側担当のHさんと晩飯を食べに行く。
移動はやはり、バイク。僕はこの移動が大変気に入っていた。
Hさんは、26歳位でメガネをかけたとても感じのいい青年だ。
ラオと呼ばれるベトナムの鍋料理を彼と食べに行った。
今まで、綺麗め、時には個人で旅行を行った際には、200%
絶対に入らないような場所での食事が多かったが、今日は、とても庶民的で
道路の脇に小さなプラスティックのイスとテーブルを出しただけの屋台で食べる。
オレンジ色の白熱灯の明かりがずらっと道路脇に並んでいる。
やっと、いつも旅先で食べている一般的な現地の人が食べるようなところでの
食事をすることができた。
高級で綺麗なところもいいけど、やっぱり賑やかで庶民的な屋台での食事が
僕は好きだ。現地の人の生活を感じることができる開放的な屋台がいいのだ。
Hさんは、シーフードと野菜を注文し、鍋にいれる。
ただ単に鍋にいれるだけなのだが、その全ての動作がどこか
とても自然で、慣れていてしっくりと来ていた。
そして、適度に火が通ると僕の椀によそってくれる。
彼と話をしながら、ベトナムの鍋をつつく。周りを見ると、
道路を行きかう人々、バイク、同じように屋台で食べているベトナム人。
とっても幸せだった。
今夜の晩飯は、Hさんのおごりだった。
僕が払うよって言っても、彼は自分が払うと言っていた。
この間、食べた時に僕たちが全てを払ったお返しなのかもしれない。
僕は、彼の気持ちに甘えることにした。
その後、彼はどこに行きたいって聞いてきたが、明日は早いので
そのまま、バイクの後ろに乗っかってホテルまで送ってもらった。
そして、ホテルに戻って、シャワーを浴びてから寝た。
◆11月16日
今日が最終日。今夜23:55発の飛行機で帰国する。
6時半にホテルをチェックアウトして、オフィスへ。
今日は、上司の計らいでフリーな時間がもらえたので、
市内観光をすることになっている。
しかし、まだ仕事が少し残っていたので、朝方片付けてから行く。
最初は、一人の方が気ままに自分のペースで観光できるから
いいと思っていたのだが、ベトナム側の会社が社員を一人
つけると言ってくれる。たまには、現地の人と一緒に観光するのも
いいかと思い、一緒にその日は、博物館やハノイの旧市街をぶらぶらと
散策した。
夕方オフィスに戻り、少し仕事をしてから夕食を取り、空港に向かった。
空港までのタクシーは行きよりも長く感じた。
なごり惜しかった。あっという間だった。
仕事自体、慣れていないことで大変な部分もあったけど、
今までにない海外での体験もできて、僕にとってともて貴重な経験だった。
特に、現地のベトナム人と一緒に働き、彼らの生活のリズムを感じることが
できた点が今までになく新鮮であり、かけがえのない貴重な経験となった。
ベトナムいいなあ。また、ベトナムに来たいなあって思う。
<終り>
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